代表者 : 泉 哲哉 と 化粧品 とのかかわり、ここまでの あゆみ
1980年代から30年以上にわたり、化粧品にかかわる仕事に就いてまいりました。
■食品メーカーからスタート ・・・ でも食品にたずさわったことがない⁉
最初にお世話になった企業は、伝統ある食品企業。 この企業の創業の商品は、 ” 調味料 ” (今も健在、世界中で使われています)ですが、これがさまざまな種類のあるアミノ酸のひとつでした。 アミノ酸は味を創る要素のひとつ-これは大きな発見でした。 そして、実は ” 世界で初めて アミノ酸を事業化した ” 企業でもありました。 日本の誇るべきエポックメイキングだと思っています。
” 生命そのもの ” とも言えるアミノ酸は、私たちにとってきわめて重要な存在で、さまざまな生理活性を示し、物質としてもきわめて特徴的なものです。 食、医療、美容、工業など多くの分野で応用されており、今後もますます広がることと思われます。
創業の経緯から、この企業はアミノ酸関連技術・研究(製造、機能探求、応用開発、などなど)・マーケティング などを高度に発展させ、ほぼすべてのアミノ酸の生産に成功し、世界で展開してきました。 今もなお世界のアミノ酸産業・技術をリードしています。 その事業分野のひとつである化粧品関連事業に、入社当初からたずさわってまいりました。 食品企業に入社したのですが、結局、食品事業には一度もたずさわることがなく・・・でもこのことがビジネスキャリアを深めることにつながり、とても幸運であったと感謝しています。
■アミノ酸は、肌にも環境にもやさしい すぐれた素材 ・・・ それを活かして
まず、アミノ酸・アミノ酸系原料の開発営業および事業企画から始まり、これら原料技術・アミノ酸の持つ特長を活かした 他社へのOEM開発を担当させていただきました。 アミノ酸の持つすぐれた特長のひとつに、「肌と環境にやさしく、肌や髪に本質的な ” うるおい ” をあたえる ” というものがあります。 原料としても、またその活用形でもある化粧品OEM商品にしても、そこが評価していただけるポイントでした。
化粧品企業・製薬企業・流通など、さまざまなお客さまに対する化粧品OEMの企画・開発に参画いたしましたが、こうした原料やOEMでお手伝いさせていただけた商品群の中には、厳しいポリシーを持つお客様の採択基準をクリアして採用されている息の長い商品や、すばらしいロングセラーとなっている商品もあります。 いずれも、とても多くのことを学ばせていただいたお客さまであり、商品です。
その後、こうした経験を活かし、所属していた食品企業にとって 初の独自ブランドである アミノ酸化粧品シリーズを企画開発し、通信販売化粧品として立ち上げる機会に恵まれました。 社内外の多くの事業関係者のみなさまのご協力・ご支援もあり、この事業は順調に伸ばしていくことができました。 また、この化粧品は企業にとって 初の ” 単品通販事業 ” でもありました。 ここで、 ” ダイレクト・レスポンス・マーケティング ” にかかわる 仮説・検証の実践を重ね、とても多くの貴重な知見を得ることができました。
この通販化粧品では、やがてブランドショップも出店し、この直販店舗の立ちあげは、後の海外のナチュラルコスメの輸入およびブランドショップでの販売展開につながりました。
このナチュラルコスメ企業は、所属企業で長年たずさわってきた化粧品原料における ヨーロッパのお取引先でもありました。 このブランドには、ハーブ・アロマ・ミツバチ産物など、” ナチュラル・オーガニック ” ということについて たくさん学ばせていただくことができ、大変ありがたく感じています。 ” 自然と科学(化学)を適切に融合した化粧品 ” というものを強く意識するようにもなりました。 また、"直販店舗マーケティング ” という、通信販売とはまた異なる ダイレクト・ビジネスモデル についても深い知見を得たことは、とても大きな経験となりました。
■化粧品で地方創生に挑む
こうした化粧品領域における経験を評価してくださったのが、九州の自治体・地方都市と町でした。 そこでは、” 地方創生 ” の一環として、化粧品を軸とした美容健康領域でのプロジェクトを立ち上げられたばかりでした。 ここでプロジェクトマネージャーとして約3年たずさわらせていただきました。 地域や自治体のみなさまなど多くの方がたに支えられて、日々発見の連続でした。 地域の天然資源や一次産業の生産物、またそれらの未利用資源などにつき非常に貴重な知見を得ることができ、ここでも原料開発や化粧品開発のお手伝いをさせていただく機会が多くありました。
このプロジェクトへの参画を通じて、日本ならではの風土や産物、地域資産を活かした、いわば ” 和製ナチュラル・オーガニック ” ともいうべき、世界に発信していける日本独自の価値の模索、ということを真剣に考える契機を与えていただきました。
ここまでのあゆみは、すべて数えきれないほどの産業界・行政・政治などの各分野で日々努力前進をされている魅力的な方がたに教え導かれながらのものです。 これからも、皆さまからお預かりした知識・ノウハウ・経験・知恵・アイデアを活かし、化粧品産業の発展にお役立ちしていきたいと考えております。